みなさまこんにちは。
今回はこれまでと違って、株式会社の仕組みについて学んだことをご紹介したいと思います。
そもそも株式会社って?

株式会社とはその名の通り、株式を発行して運営する企業のことを指します。
日本には会社と呼ばれるものが全部で419.8万社あります。
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chushoKigyouZentai9wari.pdf
このうち株式会社は2019年8月時点で約213.7万社存在しています。
そして更にその中で上場している企業は3,763社です。
https://xn--vckya7nx51ik9ay55a3l3a.com/analyses/number_of_companies
ちなみに個人で株式が取引できるのは上場している3,763社になります。
株式会社が株を発行する意味
株式を発行することがなぜ重要なのかと言いますと、株式を発行することによって自分以外の人及び企業・投資家などから資金を調達することができるのです。
こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
「株式会社は資金ゼロでも作れる」
これは外部から資金調達することができるからなんですね。
資金調達の容易さと合わせて注目されるのは、株式会社は投資家に対して「間接有限責任」であるということです。
例えば会社が残念ばがら倒産してしまった際にはかなりの額の負債、つまり借金が発生します。
企業が成長するには自分の資金だけでは足りないので、金融機関から借り入れをするなどで追加調達することになります。
そうなると借りたお金は返さなくてはなりません。
ですが、倒産してしまう企業は大抵営業活動が上手くいかなくてお金を稼げずに借金ばかりが膨れ上がってしまったケースがほとんどです。
なので会社の倒産時には多額の借金が発生してしまいます。
本来であれば株式を購入した人は会社の出資者、つまりその会社の持ち主として認識されるので借金の返済義務があってもおかしくはありません。
ですが、間接有限責任であるおかげで、株主になった人は、会社が倒産しても自分が株式を購入するときに使ったお金が返ってこないというだけで、借金などに対する責任は生じないのです。
そのおかげで投資家は出資をすることが容易にできるようになったのです。
「株式会社は人類史上最も偉大な発明だ」なんて言われることもあるようです。
やっと本題
さて、ここまで株式会社の説明をしましたが、上記の説明ではまだ「なんで株式会社はわざわざ決算書を公開しているの?」を説明するには足りないことがあります。
それは「上場」です。

上場をすることによって株式が市場に流通するようになります。
そして、流通することで需要と供給が発生し、その比重に応じて株価という形で株の価値が変動するようになります。
株式を保有する旨味は主に以下の2つです。
- 配当金という形で株を保有していればお金をもらえる
- 株価が買った時より高い状態で売却すれば差分が利益になる
では、その株を買う判断をするためには株主は何をすれば良いでしょうか。
そうです。決算書です。
企業は資金を集めるために株式を発行します。
投資家はその企業を信用して株式を購入するわけです。
そして株主が会社の持ち主となるわけなので、企業は株主に対して情報を開示しなければならないのです。
これがわざわざ決算書を公開する理由なのです。 株式会社は、創業者や社長のものではなく、株主のものであるという考え方をすれば会社の成績を報告しなければならないということは分かりますね!
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